JASTRO

小線源治療部会第27回学術大会小線源治療部会第27回学術大会

先の先の、その先へ

ご挨拶

写真
小線源治療部会
第27回学術大会
大会長 吉田 謙 関西医科大学放射線科学講座

このたび、日本放射線腫瘍学会⼩線源治療部会第27回学術⼤会を2025年5月16日(金)と17日(土)の2日間、南紀白浜にて開催させて頂く運びとなりました。

小線源治療は、歴史的にたくさんの風にさらされてきました。手術とその支持技術、外部照射、全身療法、などなど。しかし、そのつど形を変えながらライバルの良い点を学びつつ止揚してきたように思います。

医療被曝と言われたら高線量率を、侵襲と言われたらアプリケータ改良・鎮痛鎮静を、主観的と言われたら画像誘導を、刺したままの宵越しと言われたら組織内照射併用腔内照射を、、、まだまだ新しい風、夢ある止揚が待っている気がします。

今回のテーマである、「先の先の、その先へ」は、会場であるホテルシーモアのすぐ傍にある1400年前に斉明天皇が浸かった日本最古の湯の一つである「崎の湯」から取っています。小線源治療が、崎の湯のように泉源(線源?)から長く長く生命の源を湧き出させながら、ポスター写真のように崎の湯と接している海の向こう、先の先まで進んでいけるようにと思って決めました。

ちなみに、私の小線源治療人生の泉源ともいえる大阪市中央区の国立大阪病院(旧称)の隣に難波長柄豊碕宮がありますが、そこも斉明天皇が訪れたことがあるようで何かの縁を感じます。豊碕(とよさき)にも、「さき」が隠れていますし。。。

さて、大会では王道の治療だけでなく、新しい治療の適応、新しい技術、現地出席者だけ参加できる新しい深夜のプログラム、など夢のある楽しいものにしたいと考えています。小線源治療に日頃親しみの無い方にも是非参加して面白いと感じていただきたいです。もちろん、南紀白浜という街も楽しんでいただきたいです。ハイブリッドでの開催ですが、できれば現地にお越しいただきたいと思っております。

先の先の、その先の将来、何かの拍子に皆さまの話題にのぼる二日間になればと願うばかりです。

Return Top